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芳年展にみる雪月花

陽射しに春の気配が感じられるようになりました。芳年展も残すところ、本日を含めて5日となりました。
本日は、雪月花のモチーフになぞらえて作られた武者絵の3図から成る作品をご紹介します。


≪武勇雪月花之内 吉野の雪≫ 慶応3(1867)年
雪にあたるこの図には、源義経の臣下であった佐藤忠信が義経の鎧兜をつけて身代わりとなり、吉野山にて僧兵たちと戦う場面が描かれています。舞う雪片が画面にアクセントを加え、切られた薙刀とともに横川覚範が谷に落ちる瞬間に、より臨場感を与えています。

≪武勇雪月花之内 五條の月≫ 慶応3(1867)年
五条の橋で弁慶と戦う牛若丸の凛々しい姿が描き出されています。ひらりひらりと舞う牛若丸の助太刀として、僧正坊ら天狗たちが集結しているのも見どころです。

≪武勇雪月花之内 生田の盛り ゑびらの梅≫ 慶応3(1867)年
花にあたるこの作品は、梶原景時の息子梶原景季が、馬を射られ兜も落とされた状態で敵を相手に獅子奮迅の戦いぶりを見せています。その勇ましい姿とは対照的に景季の箙には紅梅が一枝挿されていたといいます。

躍動感溢れる描写をぜひ会場でご堪能ください。