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超お役立ちアイテム「水玉」?!

「水玉」と聞いて、何を思い浮かべるでしょう。

多くの方は、規則正しく配置されたドット柄のお気に入りの洋服、草間彌生作品の「パンプキン」他、アール・ブリュット作品に見られる繰り返される点の集合体なんかが頭をよぎるのではないでしょうか。マニアックなところでは、かつて「水玉れっぷう隊」というお笑いコンビがいたのも思い出されますが、命名は自分たちが着ていた服装が水玉だったことが由来だそうです・・・。

 

さて、現在、ベーシック展示では、特別展示に関連し、「昆虫」をテーマに、神戸ファッション美術館のコレクションを4つのをキーワードでピックアップし紹介しています。そのキーワードの一つが「水玉」です

 

念のため、お間違いのないように・・・

あくまで昆虫が展示場にいるわけではございません・・・

 

では、どんな展示になっているのでしょう??

少しだけ観てみましょう(クイズもあるので挑戦してみてください)

 

↑ コーナーの中でも、真ん中にドドン!と陣取り、一際目を引くのがこの「水玉」コーナー。主に現代のドレスがずらりと並び、着物、民族衣装もご覧いただけます。

写真中央上部の写真は 「ムツモンオオカメムシ」 (撮影 今森光彦)です。他にも水玉模様の昆虫には、蝶、カミキリムシ、テントウムシなどがいますね。

 

↑ 同じ大きさのドットが編み出されたニット素材のソックスは、足の部位によってドットの大きさや形が異なる水玉に見えます。ガーンライヒ作品は2点公開中。[デイ・アンサンブル ルディ・ガーンライヒ 1964年]

 


↑ プリーツの特性を生かしたプリントは、右側と左側から見た時に異なる水玉模様が見える仕掛けとなりだまし絵のようです。永澤陽一氏の衣装は、他多数公開中![スカート YOICHI NAGASAWA 2002年]

 

↑ 60年代にアメリカで大流行したペーパードレス。アンディ・ウォーホールを初め数々のアーティストやデザイナーが手がけました。こちらはグリーティングカードなどでも知られる米Hallmark社によるペーパードレスに見るカラフルなドット柄。[ペーパードレス CONFETTI by Hallmark 1967年]
「水玉」とひとくちにいっても、さまざまなデザインがあるようです。規則的にならんだものから、ランダムに配置されたもの、色とりどりの水玉まで実にさまざま・・・

 

さて、ここで突然ですが、問題です!

 

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Q.

この水玉の衣装は、「水玉」コーナーでも異彩を放っています。
どこの国の、なんのための衣装でしょう?

 

A.

これは、1992年頃にアフリカのカメルーン・バフツ王国でジュジュダンスに使用された衣装です。ジュジュとは魔術や祈祷ともいえる儀礼で、麻袋に人毛や羊毛を縫い付け立体的な水玉を表現しています。足元に括りつけたジャイアントビーンズの楽器は、足の動きがあるダンスかなにかをしたことを思わせます。

スタイルは、コム・デ・ギャルソンをも彷彿とさせ、顔面まで手書きのドットを描き前進を水玉で覆われる様は、日本昔話の「耳なし芳一」のように、ドットを纏ったところだけが見えなくなるのでは・・・・と想像をしてしまいます。

 

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このように見ていくと「水玉」という柄は、昆虫のように自然の中でも調和することができますし、また「円」というシンプルな意匠は、誰もが数、色、配置等を変えるだけで、個性的に表現もできます。また、その反面、条件を最小限に絞っていくとスタンダードにもなりえることがわかってきます。

 

纏うことで何らかの表現をするという人類と昆虫(?!)に、普遍的な欲望を満たすための超スーパーお役立ちのアイテムのような気がしてきたのは、私だけでしょうか?!

 

 

 

この他にも、3つのテーマを設けています。

「昆虫とファション」の奥深い世界を、ぜひ展示場でご探訪ください!

 

※テーマ「擬態」をご紹介したブログ記事はこちら(2017/8/6)

 

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特別展示

今森光彦 自然と暮らす切り紙の世界 ―里山のアトリエで生まれる命たち

ベーシック展示

昆虫とファッション

2017年7月13日(木)~10月9日(月祝)まで

 

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