清水凱子さん制作マネキン
現在開催中の「神戸開港150年 ファッション都市神戸-輝かしき国際港と地場産業の変遷」展には、毎日たくさんの方々ににご来館いただいております。本日は、私の勝手におすすめこの一点をご紹介します。今回ご紹介するのは、ディオールのお洋服とマネキンです。
この衣装は、大丸百貨店がクリスチャン・ディオールのプレタ・ポルテを販売し始めた頃につくられたスーツです。そして、それを着ているのは、マネキン作家の清水凱子(しみず・よしこ)さん制作のマネキンです。清水凱子さんは、当時、男性の多かったマネキン制作の現場では、数少ない女性の作家さんでした。男性だから、女性だからとはいえないかもしませんが、ちょっとした手足のしぐさなどにやはり作り手の感性というものがあらわれると思います。そして、このマネキン、一見すると気づかないのですが、玉眼という技法が使われています。
玉眼というのは、仏像などに使われることがあるのですが、眼の部分をくりぬき、内側から水晶などをいれ眼を描き、当て木をあてて押さえる技法です。眼に透明度があって、お顔をみていると気品を感じます。ディオールのお洋服がよくお似合いです。もしこれからいらっしゃるという方がいれば、ちょっと注目してご覧になってみてくださいね。会期は3月26日(日)までです。ぜひ神戸ファッション美術館へお越しください。
miztama
- 2017/03/01 |
- 16:44 |
- ファッション |
- fashionmuseum |
- この記事のURL |
- Trackback(0) |
- Tweet!