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【レポート】2014秋期服飾文化セミナー「衣×食住遊」全3回 終了

先日12月13日(土)、2014年度秋期服飾文化セミナー「衣×食住遊:衣服がはぐくむ暮らし」の最終回「ファッションのあたらしい未来をみんなでつくる、学ぶ、考える」は講師に株式会社ひなやの代表取締役 伊豆藏直人氏をお迎えし実施しました。

今回のセミナーでは、伊豆藏氏のご講演に先立ち、出張リコロンとして「不要になった衣料品の交換」「草木染ワークショップ」も実施いただきました。
 

◎12:30~
 「草木染ワークショップ」では、参加者があらかじめ用意した着なくなったTシャツなどを、10色の中から好きな色を選び、染め替えていただきました。5種類の染料と2種類の媒染液により10色が可能となりました。
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2日前から染料を水に浸けこんだ状態で作業。みるみるうちに染まり、変化していく衣服に感動!他の参加者の衣料と見比べたり、同じ染料でも媒染液によって随分と色が異なることに驚かれている様子でした。

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染めつけた後、水洗いをし乾燥中。いい具合に希望の色が重ならずグラデーションになりました。

参加者からは、「染める過程や天然染料の美しさを体験することで、染め変えた衣料を大事にしたい気持ちになりました」などとお声をいただきました。

予想外の出来上がりを楽しむことを条件に、場所と材料さえあれば、誰でも簡単にできてしまう草木染。そんな場を提供されるのがRe:です。今回を逃した方はぜひ京都のRe:へ足を運んでみてください!

「不要になった衣料品の交換」ではリメイクや着回し用に、思い思いに衣服を交換されています。持ち込みは一人20点まで、持ち帰りは10点まで。

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会場入り口付近には、株式会社ひなやの本社1階にあるアトリエRe:(リコロン)を模して、たくさん並べられた古着。

◎14:00~ 講演
こういった染め替えのワークショップ以外にも様々な観点から衣服と関わる方法を模索され、「衣料品再生プロジェクトRe:(リコロン)」として株式会社ひなやが活動される内容について、90分にわたって代表取締役の伊豆藏直人氏からお話いただきました。

タイトルは「ファッションのあたらしい未来をみんなでつくる、学ぶ、考える」。Re:のテーマにもなっている言葉です。

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トークでは、株式会社ひなやが展開する和装と洋装のミックスコーディネイトを提唱するブランドmitasu+のご紹介に始まり、2012年にRe:をスタートされた際のオープニングイベントからこれまで取り組まれてきた多数のワークショップについて、またRe:を通して出会われたリメイクをクリエイションの柱にする若手デザイナーたちについてもご紹介されました。
(ご紹介いただいたパワーポイントの内容が、株式会社ひなやのFacebookページでご覧いただけます。)

これまでのRe:の活動は、一見多種多様に映るものの、伊豆藏氏が発信源となり場所をつくることで、そこに共感する人が集まり、体験を共有し、貪欲にノウハウを絡ませることで一貫した活動につながっているようです。また、作り手にも使い手にも分け隔てのないところが、繋がりに自由度をもたせ、現代に生きる人びとの賛同を得られる新しい発想の源になっているのかもしれません。

衣服の有り方もとい、さまざまなことが多様化していく現代において、各方面でこれまでの価値観だけでは通用しなくなった事態に直面しているのは現実と言えるでしょう。そんな中で、京都の伝統テキスタイルメーカー、株式会社ひなやの社長に就任した伊豆藏氏が、そんな事態に真摯に、そして前向きに問題提起をなげかけているようにもうかがえました。

この多様な時代に大切なことは、主体的に物事を考えていく力。それは、自分の生活の中の「衣食住遊」により愛着をもっていくこと、ではないでしょうか。

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春3回、秋3回の計6回にわたる服飾文化セミナー「衣×食住遊」をとおして、皆さんと考えていく機会となりました。これをもちまして、今年度の服飾文化セミナーは終了となります。7名の講師の皆様、お運びいただきました皆様、ご支援いただきました皆様に感謝申し上げます。ご参加いただいた皆様からお寄せいただいた貴重なご意見を参考にさせていただき、来年2016年度5月に再開いたします服飾文化セミナーへとつなげてまいります。

次回の内容はホームページにて随時発表してまいります。

ひとまず、今年度のお礼とともに、皆様の「衣食住」がより豊かになりますように。
よいお年をお迎えください。

 

<参考>

「草木染ワークショップレポート」@Re:(神戸ファッション美術館ブログ 2014年11月18日)

2014年度春期服飾文化セミナーについて(神戸ファッション美術館ブログ 2014年3月10日)

2014年度秋期服飾文化セミナーについて (神戸ファッション美術館ブログ 2014年9月20日)

神戸ファッション美術館
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