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ヨーロピアン・モード

先日、東京出張の折、打ち合わせの間隙をぬって、文化学園服飾博物館で開催中の『ヨーロピアン・モード』展を観てきました。この展覧会は、同館所蔵の資料の中から、18世紀に始まり20世紀末に至るまでのヨーロッパの衣装の変遷を紹介するものです。
ローブ・ア・ラ・フランセーズやアビ・ア・ラ・フランセーズといった神戸ファッション美術館でもお馴染みの18世紀の宮廷衣装もさることながら、当館の収蔵資料では観ることのできないものもたくさん観られて、大いに勉強になりました。

 たとえば、19世紀初頭の紳士服であるテイル・コートと白のパンタルーンのセットは、つい最近『日本の男服』展を企画した身としては非常に興味深く、ガラスケースに張り付くようにして観てしまいました。当時のパンタルーンには裾にストラップがついており、それを靴の下にまわして穿いていました(ちょうど昔のトレパンみたいな感じです)が、そのストラップの様子なども興味深く見せていただきました。

 20世紀に入ってからの衣装の中では、第二次大戦中に紳士物の生地を仕立てたシンプルなスカート・スーツや、戦後の復興に伴って自信を取り戻した男たちを象徴するような恰幅のよいボールド・ルックのダブルブレステッド・スーツなども、衣服のスタイルと社会の時代性が密接につながっていることを再認識させてくれました。

 1970年代では、ヴィヴィアン・ウエストウッドがマルコム・マクラーレンと共に開いたショップ『セディッショナリーズ SEDITIONARIES』のガーゼシャツとレザースカートに目をひかれました。二人が世に送り出したパンク・バンドのセックス・ピストルズ。その代表曲『Anarchy In The UK』の文字をガーゼシャツの胸元に見つけた時は、ちょっとうれしくなりました。

 ほかにも、80年代のボディ・コンシャスの双璧をなすティエリー・ミュグレーとアズティン・アライアや、同じく80年代にメンズ・スーツに革命を起こしたジョルジオ・アルマーニなども並んでいて、まさにヨーロピアン・モードの来し方を概観するにはうってつけの展覧会でした。
 展示会場を行きつ戻りつしながら、変わりゆくスタイルの変遷の中で、何が次の時代に継承され、何が壊されてきたのか、その関係性を確かめながら充分に楽しませていただきました。

 ファッションを学ぶ学生さんはもとより、すでにその道でお仕事をされている方々も必見の展覧会だと思います。

MOMO

  • 2014/02/20 |
  • 18:37 |
  • ファッション
  • fashionmuseum |
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