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職人たちの格闘

1週間後の11月30日(土)に、服飾史家の安城寿子さんのセミナーがあります。

テーマは、『職人たちの格闘―どうにか国産紳士服が作れるようになった頃』です。

安城さんは特に日本の紳士服史について深く掘り下げて研究されている、稀有な方です。
残念ながら、日本にはほとんどと言っていいほど紳士服を専門に研究している方がいらっしゃいません。評論家という方々はいらっしゃいますが。
そのような状況下で、西洋の紳士服史についてもさることながら、国内の紳士服史についてはこれまでほとんど語られる機会はなかったのではないでしょうか。
今回、『日本の男服』という展覧会を企画し、その準備過程の中で自分でもいろいろと調べ、また展示資料を通じて新たな知見もたくさん得られましたが、なかでもこれまで日本人が辿ってきた洋装化の道を振り返ることで、獲得したものと失ったものの双方が非常によく見えてきた気がします。

安城さんのお話は、もともと直線裁ち直線縫いの和裁しかできなかった日本の職人たちが、いかにしていせ込みや肩入れなどの二次元の布を三次元に仕立て上げる技術を獲得し、仕立屋となっていったのかを様々な事例を紹介しながら、語っていただくものです。
紳士服の来し方に興味がある方ばかりでなく、婦人服の歩みに興味を持たれている方々にも、ぜひとも聴きに来ていただきたいと願います。

MOMO