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正しく装う、ということ

先週の土曜日は春期服飾文化セミナーの第2回目でした。今年度は、『ファッション微熱教室』と題して、最近ファッション関連で気になっているイシューを取り上げてお話しています。で、今回のテーマは「正装」でした。足元がたいそう悪かったにもかかわらず、30名ほどの方々が聴きに来てくださいました。

さて、その内容ですが、まずは「装いの正しさはあるのか?あるとすれば何に対する正しさなのか?」という問いかけからはじめて、〈社会制度としての正しさ〉や〈歴史的伝統としての正しさ〉などについて、19世紀欧州における男性服の変遷と形成過程や民族服と“伝統”の問題という観点からお話させていただきました。

90分のお話の締めには、「グローバル化やメディア社会の拡大によって〈共同体〉がより多元化・複層化し、数多の価値観が併存し相対化する時代には、個人には状況に応じた多様な装いの正しさが求められる。それに応えられることは、今後より一層、文化資本としての価値を持つのではないだろうか」という私見を述べさせていただきました。つまり、〈今まさにこの状況〉という中で、どのような“正しさ”が優先的に求められているかを把握し、それを着ることで的確に表現できる能力は、これからとても大きな意味を持ってくるのではないかということです。

先月の「身体性」、そして今月の「正装」というテーマに引き続き、来月13日の第3回目には「サスティナビリティ」という題目でお話しさせていただきます。
ファッションにおける持続可能性の問題についてご興味のある方は、ぜひ足をお運びください。

MOMO

  • 2013/06/18 |
  • 10:00 |
  • ファッション
  • fashionmuseum |
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