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高田喜佐 ザ・シューズ展 展示風景

ゴールデンウィーク、いかがお過ごしですか?関西では、大型ショッピングモールのオープンラッシュ。人、人の波にお疲れの方も、多いのではないでしょうか。神戸ファッション美術館でも、シューズやドレスの展示を楽しまれるお客様が続々にご来館くださっています。

でも、ご安心ください。館内は静かで、落ち着いて、ゆっくりとご観覧いただけます。

では、会場の展示の様子をちらっとご紹介いたしましょう。

改札より入場していただくと、まず本展のテーマカラー、レモンイエロー(喜佐さんのラッキーカラーだったそうです)のカーペットが敷きつめられた空間がひろがります。

この部屋のタイトルは、「FUN TO DOEK-ズックは楽しい」
喜佐さんがつくり出した、カジュアルでおしゃれなズックがステージに大集合。
KISSAのズックづくりは1973年から始まりました。それまでになかった大人のためのファッションズックは、はき心地の良さや見た目のかわいさから、多くの女性たちに愛されました。

壁に貼られているのは、今回のカタログとも言える写真集「SHOES DESIGNER 高田喜佐 ザ・シューズ」のために、株式会社アマナが撮影した写真。大阪樟蔭女子大学の協力によりプリントされました。カタログには採用されていない、凝ったアングルからのものもあります。「ファンタジックでもあり、セクシャルでもあるオブジェとしての側面も靴は持ち合わせています。」という喜佐さんのことば通り。

続いて、次の展示室へ。この部屋のタイトルは「WONDERLAND素足に翼を」。カタログの同名のコンテンツより、代表作とも言える作品のパレードです。展示台が迷路のように続いていますが、ここでは、大型写真パネルが道標の役を果たします。見上げて、こちらに向いている写真の方へお進みくださると、すべての順路を通ることができます。

美大でグラフィックを学ばれた喜佐さんは、イラストもお得意でした。著書や雑誌に掲載する挿絵として描かれたイラストの原画もたくさん展示されています。

隣の部屋へ移ると、KISSAの「BIOGRAPHY」。第一回の個展に出品されたファンタジックな靴から始まり、80年代、成長と深化をとげるkISSAの靴づくり、そして改めてより自分らしい靴づくりの路線を見つめ直した90年以降の作品へと続きます。それぞれの時代を彩った作品を、見る方の歩みに合わせてご覧いただけます。

また、最後のコーナー「KISA ROOM」では、著書から抜粋した、喜佐さんのことばでの靴解説、愛用された衣装や、とてもお好きな作業だったというDMはがきのデザインなどをご紹介しています。喜佐さんの多彩で多才なお人柄や魅力を感じていただけます。

  

そしてこちらは、もうひとつの「KISA ROOM」
靴や、ポスターを展示しています。著書も椅子に座って、ゆっくり読んでいただけます。

さて、この展覧会では靴1000点の展示を目指しましたが、展示台等、スペースの関係で、実際には約800点の展示になりました。今回当館に寄贈された靴の約半分強ということになります。もちろん喜佐さんが41年間にデザインした靴の数ははこの限りではありません。あくまで、大切に残されてきた作品の一部ということになります。ですが、試作品、たたき台となった作品もご披露できているという貴重な展示でもあります。

他にはどんな作品が寄贈されたの?とお知りになりたい方のために、入場口近くにすべての寄贈作品が閲覧、検索できるパソコンを設置しています。
東京造形大学、大阪樟蔭女子大学それぞれのチームにより調査、データ化されたものです。展示では見えにくい、多方向からの画像も見れますので、ぜひご一覧ください。

5月3日(金)には、スタイリストの原由美子氏、株式会社キサ代表高田邦雄氏をお招きして、トークショーが開催されます。原さんによる、各時代のファッションと喜佐さんの靴とのコーディネートの妙もご紹介いただけるようで、とても楽しみにしています。皆さまもぜひ、ご参加ください。
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