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春の展覧会情報

2月もあっという間に終わりそうですが、いかがお過ごしですか?
神戸ファッション美術館では「型絵染 三代澤本寿展」が始まったと思ったら1ヶ月が過ぎてしまいました。今次回展の準備も佳境を迎えています。
4月18日からの次回展は大変貴重な資料を寄贈いただいたことを皆さんに知っていただくことも目的になっております。受贈記念展として「SHOES DESIGNER高田喜佐 ザ・シューズ展」と 「SHOES DESIGNER高田喜佐 ザ・シューズ展」と「アーノルド・スカージ展 アメリカのオートクチュール・デザイナー」の2本立てで開催されます。高田喜佐さんは2006年の2月16日に急逝されたのですが、シューズデザイナーの草分けとして、時代の寵児として皆さんの方がよく御存だと思います。念のためプロフィールを記載します。

高田 喜佐
1941年、東京都生まれ。多摩美術大学グラフィックデザイン科卒業。66年、初の個展「靴のファンタジー」を銀座の画廊で開催し、オリジナルブランド「KISSA」で、シューズ・デザイナーとして出発。70年代にポックリとファッション・ズック、マニッシュなカジュアルシューズを発表し、77年、(株)キサを設立、その後青山に「ブティックKISSA」をオープンする。日本の女性靴にデザインの概念を持ち込んだと評価され、以後靴デザイナーの草分け的存在となる。機能美と遊び心が融合した大人のためのカジュアルシューズは多くのファンに支持され続けている。エッセイストとしても活躍し、『大地にKISSを』(文化出版局)、『靴を探しに』(筑摩書房/日本文芸大賞自伝優秀賞受賞)、『裸足の旅は終らない』(学習研究社)、『暮らしに生かす江戸の粋』(集英社be文庫)など著書も多い。06年2月、肝内胆管癌にて死去。享年64歳。母は詩人の高田敏子氏。

今回は1500を超える靴、デザイン画やイラストなど膨大な資料を㈱キサの代表である弟さんの高田邦雄氏より寄贈いただきました。圧倒的なスケールのKISSAワールドを満喫していただけると信じています。

一方、アーノルド・スカージはファッション関係の方でも知らない人が多いと思いますが、アメリカ随一のオートクチュール・デザイナーです。歴代のファースト・レディや多くのハリウッド女優、1000人にも及ぶニューヨークセレブなどを顧客に持っています。この度、名古屋ボストン美術館と米ボストン美術館のご尽力により、ボストン在住のシャーフ夫妻より21点の貴重な作品が寄贈されました。本展ではそれを記念し、スカージが描き出す、ヨーロッパ・モードと異なるダイナミックなアメリカ・オートクチュールの世界を堪能いただく貴重な機会を提供します。見たことのないアメリカのハイファッションを一瞥しても損にはなりませんよ。私たちは戦後、トムとジェリーを見て、大きな車、巨大な冷蔵庫と牛乳瓶を知り、ジーンズ、フライトジャケットなどなど、本当にアメリカに憧れてきたわけで・・・ここで一寸知らないアメリカを知るのもいいのではないですか。
スカージのプロフィールも書いておきます。

Arnold Scaasi(1930-)
カナダに生まれる。パリ・クチュール組合の学校を卒業後、52年から2年間ニューヨークのチャールズ・ジェームズのもとでアシスタントとして働く。56年、自分のブランドを設立し、64年、オートクチュール・サロンを開く。60年代から70年代にかけて、バーブラ・ストライサンドの衣装を公私にわたって担当。華やかな色彩と模様が特徴で、歴代大統領夫人のドレスを手掛けるなど、比類なきアメリカのクチュリエ。
(BX-16S)