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11月になりました。展覧会の案内

既に懐かしい先月のことですが、10月18日に「巨匠(マエストロ)フォルチュニィの夢 2012絹(シルク)見聞録」展がスタートしました。
展示作品はドレスが約100点、着物30点、靴、帽子、バッグなどの小物が50点、それ以外にも沢山の絹作品を見ていただけます。
質も量も国内で最大級の展覧会だと自負しております。この機会に是非来館いただければと思います。

20世紀初頭からベネチアを拠点に世界を舞台に活躍したマリアノ・フォルチュニィ。人類最高のテキスタイルデザイナーでしょう。
彼はギリシャ彫刻よりデルフォスを発案しました。

ガウンはルネッサンス絵画や中東、北アフリカのカフタンをモデルにしたものです。
彼は最高の布を求め、製作していきます。
本展では彼の作品を楽しんでいただけると思っています。
ただ、そんな彼だからこそきっと未練があったのではと考えました。
マルコ・ポーロのように世界中を旅していれば、もっともっと凄い布や作品で出会えたのではないかと。
その彼の見果てぬ夢を実現したのが本展です。
私たちが展示できる可能な限りの10世紀から現在までの欧米や、インド、中国、ウズベク、インドネシアなどの衣装を集め、日本の代表としてフォルチュニィの作品と同時代の染織祭り衣装を京都染織文化協会よりお借りして展示しています。
上古や奈良時代の衣装から室町時代の辻花など、現代では考えられないようなグレードの着物衣装が出品されています。
あのポスターは、フォルチュニィ夫人の箪笥の引き出しです。
フォルチュニィは整理整頓ができる人だったと思うのですが、奥様は美しいものには目がなく、何でも興味を持って集めてしまう人と仮定としました。
そんな欲張りな人のワードロープを開けて、その中を観客が見て回るという設定としました。 
展示空間は夜と昼の空間を作りました。
ベルベットやサテンなどの夜の布、タフタやジャージー、クレープは昼の布。昼に輝く服、夜に輝く衣服の魅力もお楽しみください。
更に展覧会を理解していただくため、ドレスや着物の50倍、250倍、4000倍などの拡大写真も展示されています。


11月からの展示の紹介です。京都府織物・機械金属振興センターより貴重な布を借用させていただき展示しています。

丹後地方の絹織物の歴史は古く、約1,250年も前の奈良時代にこの地で織られた絹織物が聖武天皇に献上され、現在でも正倉院御物として残っています。
また、江戸時代には絹屋佐平治らが京都西陣より持ち帰った技術を元に創織した「ちりめん」が現在の「丹後ちりめん」の始まりで、その後瞬く間に丹後地方全体に広まったとされています。
良質の水、撚糸に相応しい高湿度という気候風土が今日までの丹後ちりめんを育んできました。

 現在でも日本を代表する絹産地として、永年にわたり培った技術を活かし、和装洋装を問わず新しい機能をそなえた素材の研究や開発が行われています。
本展示では、京都府織物・機械金属振興センターにおいて平成16年から23年の間に研究業務の一環で制作された試織品を展示いたします。
丹後産地独特の強撚など絹糸への工夫や、ジャガード織機を用いた多層的な組織によって作られるさまざまな立体感など、精巧な丹後産地の織物技術をご紹介いたします。是非ご覧ください。

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