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「巨匠(マエストロ)フォルチュニィの夢 2012絹(シルク)見聞録」公開迫る

先日の台風と共に十五夜は過ぎ、見えない月を探しているうちに本当の秋を見つけてしまいましたが、皆さんお変わりないですか。
神戸ファッション美術館では現在次回展「巨匠(マエストロ)フォルチュニィの夢 2012絹(シルク)見聞録」の準備が静かに行われています。

20世紀初頭を代表するデザイナーであるマリアノ・フォルチュニィは兎に角美しいものに目がなかったようです。永遠の美の規範となるようなデルフォスやステンシルのガウンだけでなく、絵画や写真も魅力的な作品を残しています。ベネチアは古くより多くの文化人、知識人の心をがっちり掴んで離さない魅力的な街(国)でした。そこで彼は人生の大半を過ごします。ベネチアを舞台にした映画も数多いのですが、私はトーマス・マン原作、ルキノ・ヴィスコンティ監督の『ベニスに死す』(1971年)がまず思い浮かびます。当時からマーラーファンだったので、ベニスに憧れていました。最近本展の準備の為、『鳩の翼』(1997年)はDVDで見たのですが、これはベネチア、フォルチュニィのドレスと必要不可欠な本展を理解するには重要なアイテムかもしれません。タイトル「絹見聞録」はベネチアの商人マルコ・ポーロ(1254-1324年)の『東方見聞録』に由来しています。黄金の国「ジパング」が初めて登場した紀行文です。興味のある方は、是非読んでください。

書籍と言えば何度も挑戦し完読できないのが、マルセル・プルーストの『失われた時を求めて』(1913-27年)です。この作品を知らなければフォルチュニィを知らなかったかもしれません。これもお勧めです。

序に、タイトルがズバリ『SILK』(2007年)という映画は、幕末の頃の南フランスと山形、長野の養蚕が映し出されます。歴史好き、幕末好き、いろいろ好きという方は秋にこそ見てください。

このようなフォルチュニィ、ベネチア、絹に関連する映画や書物を楽しみながら、18日のオープンをお待ちください。

 

(BX-16S)