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『憧れのイヴニング・ドレス』展の会期、残すところ10日となりました

今週は神戸市域においても、週明けから昨日未明まで、大雨や洪水に関する警報が発令され、ひどい雨風が続きましたね。梅雨入り後、あまり雨に降られていなかったところへ台風までやってくると、単純にビックリもしましたが、それ以上に自然エネルギーの大きさをあらためて思い知らされました。
自然エネルギーの大きさも去ることながら、自分と云う存在と外部との関係にも気付いていない大きな領野が潜んで広がっているのではないでしょうか。

今回ご紹介しますのは、高橋昌一郎著『感性の限界 -不合理性・不自由性・不条理性-』(講談社 2012年4月18日刊)と云う本です。
著者の『理性の限界』(2008年)と『知性の限界』(2010年)に続く“限界シリーズ”の三冊目です。『理性の限界』では、選択の限界・科学の限界・知識の限界について、『知性の限界』では、言語の限界・予測の限界・思考の限界について書かれていましたが、今回は、「行為の限界」・「意志の限界」・「存在の限界」といった、私たち人間を説明するのに欠かすことのできない「感性」というものに焦点を当て、「愛」・「死」・「自由」といったものを含め、カーネマンの行動経済学、ドーキンスの生存機械論、カミュの形而上学的反抗など、様々なテーマについて書かれています。
続編であることを気にせず本書だけでも読めますし、前二冊と本書で新たに扱われている3つのテーマをあわせて「不可能性・不確実性・不完全性・不可測性・不確実性・不可知性・不合理性・不自由性・不条理性」の9つの視点から多角的に現実世界の限界に迫るという読み方もできます。
一年のうちでも昼間の時間が長いこの時期、すっきりと目覚めた“朝活”時間の頭のストレッチのお伴にいかがでしょうか。

現在開催中の『憧れのイヴニング・ドレス』展の会期も、残すところ10日となりました。
是非ともお見逃しのないよう、皆さまのご来館、心よりお待ちしております。

kiuri

感性の限界 高橋昌一郎著 講談社 (2012年4月18日)
【目次】
序章 シンポジウム「感性の限界」開幕―結婚披露宴会場より
第1章 行為の限界(愛とは何か、カーネマンの行動経済学、二重家庭理論と不合理性、人間行為の限界と可能性)
第2章 意志の限界(自由とは何か、ドーキンスの生存機械論、進化と不自由性、人間意志の限界と可能性)
第3章 存在の限界(死とは何か、カミュの形而上学的反抗、意識と不条理性、人間存在の限界と可能性)