follow me

〈着想〉→〈制作〉へのアプローチ

立春が過ぎてから、ぐんと寒さが厳しくなり、街中でもマスク姿の方を多く見かけます。インフルエンザに罹っている方も多いようで、学級閉鎖も増えているようです。お水取りの頃までは、うがい、手洗い、マスクなどで予防していくしかないのかも知れませんね。

さて、今回は『イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」―(ISSUE DRIVEN)』安宅和人著(英治出版 2010/11/24)をご紹介します。
著者の安宅和人さんは、現在、ヤフー株式会社COO室室長としてさまざまな経営課題に取り組んでいる方です。

本の内容ですが、「今取り組もうとしている目前の課題(イシュー(issue))が、本当に今、手がけるべきものなのか、もう一度確認したうえで、最終的に、その課題の受け手に向けて伝えたい具体的な表現をするためのアプローチ」について書かれています。

その具体化の入口として、「最終的に何を言わんとしているのか」を課題に対してどれだけ落とし込めているかわかるようにするため、〈言葉〉にすることを挙げ、〈言葉〉で表現するときの注意点を次のように指摘されています。
・「主語」と「述語」を入れる
→あいまいさが消え、表現の精度が高まる
・「WHY」より「WHERE」「WHAT」「HOW」 「~は、なぜか?」ではなく、「どちらか?」「どこを目指すべきか?」、「何を行うべきか?」「何を避けるべきか?」、「どう行うべきか?」「どう進めるべきか?」
→漠然とした思考状態から、より具体的な判断を経た作業状態につながる

また、迷い込みがちな「〈考える〉と〈悩む〉の違い」についても、
〈悩 む〉=答えが出ないという前提のもとに「考えるフリ」をすること
〈考える〉=答えが出るという前提のもとに建設的に考えを組み立てること
と明確に述べられています。

あわせて、具体的な表現のポイントとして、その受け手に対しての最終的なアウトプットについても、次のようにまとめられています。
①意味のある課題を扱っていることを理解してもらう
②最終的なメッセージを理解してもらう
③メッセージに納得して、行動に移してもらう

この本は、元々コンサルティングワークにおけるアプローチについて書かれたものですが、創作活動に携わる皆さんにとっても、「なぜその作品を創るのか、いかにその作品を創りあげるのか」という視点から参考になるのではないでしょうか。

本で読むのはなぁ~と云う方は、時間のあるときに、こちらを見てみてはいかがでしょう。
( http://www.1101.com/ataka_kazuto/index.html )

kiuri

【目 次】
序 章 この本の考え方―脱「犬の道」
常識を捨てる
第1章 イシュードリブン―「解く」前に「見極める」
イシューを見極める、仮説を立てる、よいイシューの条件、イシュー特定のための情報収集、
イシュー特定の5つのアプローチ
第2章 仮説ドリブン①―イシューを分解し、ストーリーラインを組み立てる
イシュー分析とは何か、イシューを分解する→ストーリーラインを組み立てる
第3章 仮説ドリブン②―ストーリーを絵コンテにする
絵コンテとは何か、軸を整理する→イメージを具体化する→方法を明示する
第4章 アウトプットドリブン―実際の分析を進める
アウトプットを生み出すとは、トラブルをさばく、軽快に答えを出す
第5章 メッセージドリブン―「伝えるもの」をまとめる
「本質的」「シンプル」を実現する、ストーリーラインを磨き込む、チャートを磨き込む

  • 2012/02/12 |
  • 11:59 |
  • つぶやき
  • fashionmuseum |
  • この記事のURL
  • Trackback(0)
  • Tweet!