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ひそむ干支

みなさまこんにちは!毎日暑いですが、展示室内は(作品保護のため)冷房がかなり効いているのでちょっと寒いです。美術館へお出かけの際は、一枚上着を持っていくのをお勧めします。

さて、さっそく現在開催中の特別展示「インディゴ物語 藍が奏でる青い世界」の様子を少しご紹介します。手前の着物の、藍色のうさぎ柄がかわいらしいですね。

うさぎといえば、こんな話があります。明治~昭和初期にかけて活躍した小説家の泉鏡花は、うさぎグッズの蒐集家でした。自分の十二支の7つ先(時計の文字盤でいうと真向かい)の十二支=向かい干支の置物などを集めると出世する、と言われているとか。酉年の鏡花の「向かい干支」が卯なのです。

ということは、卯年の私は反対にトリさんグッズを集めれば、何かよいことが起こるかもしれないと・・・そう思っていたら、ここにもありました。

右端の衣装の柄をよ~く見ると、私の向かい干支(鳥の種類は不明なのでそう呼んでよいのか分かりませんが)トリさんが!ますます作品への愛着がわいてきます。

——ご参考までに↓真下にきているのがあなたの向かい干支です———————–

あなたの干支:子 丑 寅 卯 辰 巳 午 未 申 酉 戌 亥

向かい干支 :午 未 申 酉 戌 亥 子 丑 寅 卯 辰 巳  

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ついでになってしまいますが、鏡花作品はファッションの描写が細かいのが特徴的です。一例として「義血侠血」(映画「滝の白糸」の原作)より、ヒロインの登場場面の一部を。

「髪は櫛巻きに束ねて、素顔を自慢に胭脂(べに)のみを点したり。服装は、将棊の駒を大型に散らしたる紺縮みの浴衣に唐繻子と繻珍の昼夜帯をばゆるく引っ掛けに結びて、空色縮緬の蹴出しを微露(ほのめか)し、素足に吾妻下駄、絹張りの日傘に更紗の小包みを持ち添えたり。」

将棋の駒を大型に、なんて、おしゃれ!ぱっと見て分かるイラストや写真も良いけど、文字で書かれているファッションもなかなか・・・!湿気が苦手な私は読書の夏です。

ヒロイン「滝の白糸」と同い年とは思えない めP