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六甲アイランドにてスーツを仕立てたること

そもそもが簡単な理由でした。

どこかで紹介されていた『王様の仕立屋』という漫画を読みはじめて、衣服を仕立てるということに非常に興味がわいたのです。

そもそも神戸ファッション美術館というところに長らく勤めながら、普段着るものは既成服ばかりでした。もともとここで勤め始めるまでは、“ファッション”に強い興味があったわけでもなかったがゆえに、それに関する知識は浅薄なものでした。しかし、いざそのような仕事に就けば、「知りません」「着たことありません」では務まらないので、服を着るのも仕事のうちとプレタポルテ(デザイナーの既製服)を着るようになりました。自らの財布の都合上、もちろん、「常に」というわけにはいきませんが。

そんな私が、『王様の仕立屋』という漫画を読み、仕立服に興味を覚えたのです。今から3年ほど前のことでした。いざ仕立てようと思うと、どこも敷居が高い気がして迷っていた矢先、美術館のご近所の神戸ファッションマート内に仕立屋さんがあるということを知り、石田洋服店を訪ねたのです。

その時は、スーパー130の黒のウールでスーツを仕立ててもらいました。生まれて初めての仕立服です。いつもネクタイを締めて働いているわけではないので、スーツは年に数回、ちょっとかしこまった折に着る程度ですが、それでもしっかり採寸してもらい手縫いで仕上げてもらったスーツは、着心地もさることながらデメリットだらけの自らの体形をも見事にカバーしてくれて、ここ一番の戦闘服として今も活躍しています。

その石田洋服店店長の石田原さんとは、その後もちょくちょくお店に立ち寄っては四方山話に花を咲かせたりしていましたが、昨年の11月にふとした立ち話から、神戸を中心に紳士服を盛り上げようという計画が湧き出て、神戸ブランメル倶楽部が発足しました。

現在、私はその神戸ブランメル倶楽部の代表を務めさせていただいておりますが、5月と11月の定期イベントの際には、やはり衣裳が必要となります。もちろん自前ですが。

5月のイベント〈コットン ア ウォーク2011〉の名の通り、コットンのスーツを仕立てましたが、今は11月の〈ツイードア ウォーク2011〉に向けて、ツイードのスリーピースを仕立てています。この暑い盛りにツイードの生地を選ぶのもなんだか暑苦しい行為ではあるのですが、仮縫いやもろもろの工程を考えると、今頃から取り掛かっておいた方が良いようです。

今回は、高密度のグリーン系の生地を選んで、ソリッドな感じのスリーピースに仕上がる予定です。そろそろ仮縫いが仕上がってくるはずなので、今から楽しみにしています。

MOMO

  • 2011/07/31 |
  • 18:00 |
  • ファッション
  • fashionmuseum |
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宮廷衣装のトワルが試着できます!

ただいまロビーで開催中の大阪樟蔭女子大学学館協働事業展のかたすみには

こんなコーナーがあります。

こちらでは、復元製作の途中につくられたトワルを

試着していただけます。

生地はシーチングですが、サイズはモデルとなった神戸ファッション美術館収蔵の衣装と同じ。

当時着ていた方は、小柄なお方が多いのか、総じて小さめですが、

着てみると 当時の貴婦人になった気分が味わえます。

また、構造など、お手にとってみていただたら

こちらは1932年のマドレーヌ・ヴィオネのデイ・ドレスのレプリカ。

バイヤス使いのドレスは、案外気易く、自然に身体になじみますよ。

ぜひお試しくださいね。shine

                               fuji H.O     

☆新着図書☆

ライブラリーより新着図書のご紹介です。
今回はVisionaire(ヴィジョネア)が2冊入荷しました。

 
Visionaireとは…
1991年の創刊以来、毎号異なったテーマでファッションイメージとアートを表現する
ニューヨーク発のヴィジュアル誌で、最先端で活躍するアーティストやファッション
ブランドともコラボレーションし、常に新しいスタイルを生み出している雑誌です。
どのようなスタイルの装丁で発行されるのか毎回楽しみにさせられ、そして驚かされ
ます。もはや雑誌というよりアートなオブジェですね。

発行部数は毎号3000~6000部の世界限定になっており、ナンバリングが施されて
います。値段もピンからキリまでで、世界中でコレクターズアイテムとしてのその
価値も上昇しているのですが、やはりその斬新で自由な表現方法を追求し続け、
一流のアーティストや企業が共感し参加しているということは、もはや値段ではなく、
『Visionaire』という確立されたブランドの証ではないでしょうか。

 
さて、今回入荷したのはNo.59とNo.60の2冊で、比較的どちらも落ち着いた装丁です。
No.58の入荷を待ち続けていたのですが、この号、故アレキサンダーマックイーン氏を
特集した「”Split” A Tribute to Lee Alexander McQueen」は、各アーティストの
作品が野生植物の種を植えた紙に印刷されていて、水やりをすればその上に花が咲く
というもの。このため税関検疫上、日本未入荷となってしまったのです。

 
というわけで、まずNo.59の『FAIRY TALE』

その名のとおりおとぎ話がテーマになっています。
現代を代表するアーティストやフォトグラファーが作家とコラボレーションし、子供達
のために用意したおとぎ話のセットです。
エナメルのブックストラップに11冊のハードカバーの本がまとめられているのですが、
このブックストラップが私にはどうしてもランドセルに見えて仕方がありません。

表紙を開くとビョークの歌声が流れてきたり、こすると匂いがかげたり、フロック加工
やレンチキュラーが施してあったり…様々なちょっとしたユニークな仕様があります。
本を開くたび、なんだか懐かしい、ほんとに童心にかえって楽しめるものになってい
ます。

その中でも私が気に入ったものを少し紹介します。
まずは、アーティストのKaren Killimnikと女優Kirsten Dunstによるお話。

ゴールドのタッセル型のブックマークがポイントに、ページをめくる度に目に入る
Marc Jacobs や Versace、Chanel、Dior、Swarovski などのジュエリーやアクセサリー
、香水の存在がなんとも愛らしく溶け込んでいて、女の子の心をくすぐるのです。
お話もほんとにかわいくて、まさにKirsten Dunstのガーリーな世界が広がっています。
この本、個人的に単品購入したいくらい素敵です。
もちろんできないのですが。。

もう1つは、アーティストのRichard Philipsと、テレビドラマは日本でも大ヒットした
『ゴシップガール』の原作者Cecily von ZiegesarによるFunny Bookです。

15人の顔がそれぞれ目・鼻・口と分かれていて、ページをめくることで自由に顔のパー
ツを組み合わすことができます。
めくった裏側にはメッセージが添えられていて、それぞれその字体が違うのでこれまた
かわいらしいのです。
ちょっとした英語の勉強にもよさそうですね。

 
次に、No.60の『RELIGION』

こちらはNo.59とはガラリと雰囲気が変わります。
教会の祭壇にインスパイアされた木製のカバーを開いて出てくるのは、ブラックレザー
が重厚な趣きをかもし出す作品集で、宗教への関心や文化をファッションとして捉えて
います。
「Givenchy by Riccardo Tisci」のアーティスティック・ディレクターRiccardo Tisci
が全監修のこちらは、豪華すぎる参加メンバーとコラボレーションの数々です。

Mert Alas & Marcus Piggott ×Lara Stone 、Karl Lagerfeld ×元仏ヴォーグ編集長
のCarine Roitfield 、編集者のJefferson Hack ×Patti Smithはポラロイドをキュレーション。
その他、パフォーマンスアートのMarina Abramovic 、Daniele+Iango with Luigi Murenu ×Christina Ricci、Nick Knight ×Kate Moss など多数がティッシの企画に参加しています。

 
これらのVisionaireは閉架図書になりますので、閲覧希望の場合はライブラリーカード
が必要です。(※発行には身分証明書が必要です。)

現在、神戸ファッション美術館の所蔵はNo.2~最新のNo.60までで、内容の記載してあるそれぞれのプレートを閲覧室の雑誌棚に設置しています。

気になる方は一度こちらで確認していただき、カウンターにて閲覧申し込みを行って
くださいネ☆
  
  

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  • 2011/07/29 |
  • 14:36 |
  • ライブラリー
  • fashionmuseum |
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ランバンのトワルとパターン

現在開催中の「インディゴ物語 藍が奏でる青い世界」展と同時開催されている、「大阪樟蔭女子大学学館協働事業展」。

こちらでは、ランバンのトワルとパターンが紹介されています。

平成12年に元阪急百貨店婦人服チーフデザイナー大菅てる子氏によりランバン社のオートクチュールトワルとパターン約100点が神戸ファッション美術館へ寄贈されました。これらは1963-86年まで、ランバン社のデザインを担当したJ.F.クラエ氏によるもので、同社と独占契約した阪急百貨店が扱ってきた作品集であり、オートクチュールの繊細で緻密な技術の一端を手にとって見られる資料として貴重なものです。(キャプションより抜粋)

今回は大阪樟蔭女子大学の学生さんが卒業研究のためにデータ化したこれらのパターンを、椅子に座ってじっくり眺めることが出来ます。

 

また、トワルの実物も1体、マネキンに着せて展示してあるのでぜひご覧ください。さすがはクチュールの老舗メゾン、トワル段階での完成度の高さには驚かされます。丁寧に指示が書き込まれたパターンからも、ものづくりにかける情熱がひしひしと感じられますshine せっかくですからゆっくりと時間をかけて、これらの展示を楽しんでいただければ・・・と思います!

 

こめこ

一枚絵

こんにちは。気がつけば7月も残すところあとわずかとなりましたね。

神戸ファッション美術館では現在7月31日(日)まで『「一枚絵」によるグリム童話の世界ー19世紀ヨーロッパの手彩色版画展』をエントランスギャラリーにて開催しています。

私は今回初めて「一枚絵」をみたのですが、繊細な描写と一枚でそれぞれの物語を語るというその技法に魅了され、ついつい時間を忘れて見入ってしまいました。そして子供のころ「白雪姫」が好きで何度も読んだことを思い出し感傷にふけっていたのですが、皆さんはどのお話がお好きでしたでしょうか?

グリム童話がお好きな方、本とはまた違った世界が広がっていますのでお好きなお話の新たな魅力を再発見していただけるのではないかと思います。

一枚絵の楽しみ方も紹介させていただいていますので、こちらもぜひご参考にお気に入りの一枚を探してみてはいかがでしょうか?

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