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アールデコ期のファッションプレート

4月21日よりはじまった、特別展示「コレクション展 1960-2000年代のファッション サンローランからガリアーノ、マックイーンまで」の出口付近では、アールデコ期のファッションプレートをご紹介しています。

展示中のファッションプレートは、ポショワールという版画技法(着色は手彩色)で制作されたもので、多くはファッション雑誌に添付され、当時の最新スタイルを伝えました。まだ写真が一般的ではなかった19世紀に爆発的に増えましたが、世紀末に開発された写真製版の技術が普及したことによって、急速に手彩色の作品が減少していきました。

そこへ登場したのが、刷師のジャン・ソデ。ソデは、機械刷りが氾濫する中で、昔のような美しい手彩色を蘇らせるために研究を重ね、ジャポニスム流行の影響から日本の浮世絵や型染にもヒントを得て、新たな技術開発に成功しました。

マドレーヌ・ヴィオネ、ポール・ポワレ、ランバン、ドゥイエ、パキャンなどのファッションデザイナーが生み出したドレスは、ジョルジュ・バルビエ、ジョルジュ・ルパープ、エルネスト・タヤート、アンドレ・マルティなどのイラストレーターによって描かれました。そしてジャン・ソデなどの工房によって、芸術性の高いファッションプレートが数多く生み出されました。

今回ご紹介するのは、「ガゼット・デゥ・ボン・トン」「モード・エ・マニエル・ドージュルデュイ」「レ・ショーズ・ド・ポール・ポワレ」「ジュルナル・デ・ダーム・エ・デ・モード」「ラ・ギルランド」など、当時限定部数で出版されたものばかりです。

中でも、建築家ロベール・マレ=ステヴァンの「ユヌ・スィテ・モデルヌ(UNE CITE MODERNE)」では、博物館や映画館などの建築物がみられます。ロベール・マレ=ステヴァンは、デザイナー、ポール・ポワレの別邸を手掛け、隣のケースでは、ジョルジュ・ルパープの描いた別邸内のプレートもご紹介しています。

ファッションデザイナー、イラストレーター、工房の三者のコラボレーションによって、1910年代から30年代にかけて華開いた、アールデコ期のファッションプレートの黄金期の作品をぜひご覧ください。

 

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