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人の見た目について

子供のころ、「人は見た目で判断するな」と幾度となく耳にしたようなおぼえがあります。
一方で昨今では、9割だとか10割だとか、見た目の重要性を説くような書籍も出回っていて、すっかり見た目は軽んずべからざるものになっています。とある 冬季五輪の日本代表選手の見た目に非難が集まったことなど、まだ記憶にも新しいところです。

18世紀の後半から19世紀の初めにかけて、観相術という疑似科学がヨーロッパで流行しました。疑似科学とはいえこの観相術は、20世紀の初めごろまでは かなり信じられていましたし、21世紀になった最近でも、そこから連なるような顔占いなるものが雑誌の特集記事で紹介されたりしてました。
この観相術というのは、一言で言えば「ある人の性格や内面が、その人自身の顔や外見に表れる」という考え方に基づいた、見た目からその人の内なる姿を読み 解く技術です。このような観相術が流行した時代背景として、階級社会の不安定化や地方からの急激な人口流入などにより、多くの見知らぬ者同士が隣人として 暮さなければならなくなったという状況が、一つ挙げられます。アパルトマンの階段で時折すれ違う、誰ともつかぬ隣人の見た目をつぶさに観察し、そこからそ の人の性格や人となりを読み解く必要が出てきたのです。
1887年、コナン・ドイルは推理小説『緋色の研究』を発表し、名探偵シャーロック・ホームズが誕生します。この小説でホームズは、窓から見えた男の外見 から、その男の職種や家族構成、戦歴などを読み取って的中させ、相棒のワトソンを驚かせます。これなどはまさに、観相術のなせる技なのです。

19世紀、“視ること”がコミュニケーションにおいてより一層重要視されていくなかで、ファッションもまたその役割を強めていきました。衣服や装飾品、そ してその着こなしは、他人を読み解く因子であると同時に、私が何者であるかを表すうえでも不可欠な要素となっていったのです。

観相術の流行から幾年月。今やそのような疑似科学はすっかり消え去ったというわけではなく、人に対する私たちの視線の枠組みとして、今も根強く残っている のではないでしょうか。そればかりか、もはやそのような見方を、私たちは当たり前のことのように感じてしまっているのかも知れません。

MOMO

  • 2010/02/27 |
  • 20:20 |
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体験

みなさん、ごきげんいかがでしょうか?

本日、神戸ファッション美術館の4階ギャラリーにて
現在開催中の特別展示関連イベント
「ロウ染めのモスリンスカーフを作ろう」 という 
ワークショップがありました

内容は、ウール素材のモスリン生地にロウ染技法を使って染め描いていくものです。

講師は、中井由希子氏(ならまち染工房rooftop)です。 

その様子を少し紹介していきます。
<作業工程>
①デザインを決定

どんな模様にしようか考えます

                       

 ②下描き
アオバナペンを使って描いていきます

③ロウ置き

染めない部分は、筆にロウをつけて布においていきます

④染色
まずは、水をつけてます
タオルで余分な水分をふき取ります
次に、色を着けていきます

⑤乾燥
ドライヤーで乾かします

⑥ロウ置き (ロウ散らし)
⑦染色
⑧乾燥
⑨ロウ置き (せきだし)
⑩染色

完成

染色作業は、ここまでです。その後色留めや蒸しの工程を経て、スカーフとなります。
色の重なりや、ロウによる防染であらわれる模様はできあがった時のお楽しみです。
参加の皆さま、楽しみにお待ちくださいませ。

奈良にある工房で体験ができます。
興味があれば行ってみてはいかがでしょうか?

おちえ

  • 2010/02/27 |
  • 10:00 |
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