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あけましておめでとうございます

本日より神戸ファッション美術館の2010年がはじまります。
毎日身につける「衣」のもたらすハッピーが、みなさまのもとで花開きますように。
本年もどうぞよろしくお願いします。

当館では1月11日まで、特別展示「天から陽気が降ってくる-ホリ・ヒロシの華麗なる舞台・映画衣裳と人形たち-」を開催しております。展示品には、縁起 ものの小人形がいくつも見られます。作品を心ゆくまで観賞して、眼福も連れ帰ってくださいね。

1月21日からは、特別展示「モスリンと毛斯綸(もすりん)―変貌する渡来布(とらいふ)の物語―」がはじまります。

モスリンってなぁに?と思われる方もいらっしゃると思います。
日本で耳にする「毛斯綸(もすりん)」は、毛織物、つまりウール100%で作られたものが主です。軽くて軟らかくて暖かい、鮮やかな発色の布で、江戸末期 に日本に入ってきました。大正期から昭和初期には、日本でも広く日常着として、大人の長着や襦袢、子ども着物にも用いられました。
今でも、お着物を着られる方でしたら、すべりにくくてよく止まる腰ひもは、モスリン製かもしれません。また、ちゃんちゃんこや長着、長襦袢として愛用され ている方もおありかと思います。ほかにも、SOUSOUさんやモスリンを素材に用いた染色作家さんによって、着物やストール、ワンピースなどが発表されて います。

同じ音を発するもう一つの「モスリン」、こちらは木綿でできています。
メソポタミア(現在のイラク)の都市モスルで織られ、古くはインドのマハラジャ階級の人々が、“風をまとう布”として、薄くてしなやかで繊細な布のクルタ やオダニを纏いました。その後、ヨーロッパの貴族のあこがれの的となり、18世紀末の装飾品や19世紀初頭のシュミーズ・ドレスに用いられました。

今回の展覧会では、「モスリン」と「毛斯綸」で作られた衣装や、京都造形芸術大学染織テキスタイルコース・プロジェクトチームによる毛斯綸を染めた作品展 示のほか、制作過程の紹介、実際に布を触って風合いを感じていただくコーナーも・・・と準備中です。

「モスリンと毛斯綸(もすりん)―変貌する渡来布(とらいふ)の物語―」展は、着物でご来館いただきますと、無料でご観覧いただけます。お正月に着たお着 物も、しばし風を通しておいて、また纏って神戸ファッション美術館へお越しくださいませ!