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扇コレクション

こんにちは
今日は当館のベーシック展示の中から、扇のいくつかをご紹介いたします
1770年に作られたヨーロッパの扇です。
物語の一場面のような絵が描かれています。

柄や骨の部分が象牙や真珠層でできており、照明を落とした展示室内で見るとキラキラと輝いて、とても綺麗です

1850年頃の中国の作品もあります。ヨーロッパの扇の絵と雰囲気も違っていて、絵の中の人が着ている服や風景などを見比べてみるのも面白いです

これらの扇は当時、装飾品としてだけではなくコミュニケーションツールとしても使われていたそうです例えば、
扇をゆっくりあおぐ 「私は結婚しています」
扇をはやくあおぐ 「私は婚約しています」
扇を頭の後ろに当てる 「私を忘れないでください」
扇を閉じたまま心臓にあてる 「あなたは私の心を射止めた」
扇をじっと見つめる 「あなたは私を理解していない」
扇を持ち小指を立てる 「さようなら」
など、暗号のような『扇ことば』がこのほかにもたくさんあり、言葉を交わせない場面でも意思疎通ができたというのは、とても興味深いです。たくさんの動作 とその意味を覚えるだけでも大変そうだと思ってしまいますが、扇ことばを使う人たちの生活はゆったりとした時間が流れていたのでしょうか

写真ではその美しさが伝わりきらないかと思いますので、ぜひ一度ファッション美術館へお越しいただいて間近でご覧になってください
an☆