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一枚のパターンから

一見、ゆとりのあるトップスに ラップ(巻き)スカートを組み合わせたようなこのドレス 実は下のような、一枚のパターンで作られています。

見えにくいかもしれませんが、線を入れて説明しますと、下のようになります。 赤線の部分が、頭を出すところ、緑が肩の縫い線、青は切り込みを入れて袖口になり ます。 スカート部分は、裾から▲の印までを縫い、縫い残した部分をキュッと腰でかっこよくしばる、という感じ。 マネキンのドレスの青い線が、生地の横 地の目を示しています。

これは、現在当館で開催中のマダム・グレの世界展で展示中のトワルの 1作品。この度大菅てる子氏より寄贈いただいたプレタポルテの資料を元に製作されたものです。パターンを見ながら、白手袋を着用してさわっていただくこと ができます。他にも4点のトワルとそのパターンを展示しています。
上の図でわかりにくい と おっしゃる方は、ぜひご来館の上、ご自分の手で構造をお確かめください。

紹介しましたドレスは、1986年のグレ プレタポルテの作品。
布地の魅力を活かすために、できるだけ縫い目の少ない仕立て(サンクチュール)を好んだと言われるグレの造形センスが感じられる軽快なドレスです。 なに げない多角形の一枚布を二つ折りにし、切り込みを 生かすことで、こんなすてきな造形がうまれてくるのですね。この夏に着ても何の違和感もないと思いませんか?

グレの追求したドレスの美しさ
時代を越えたものということを また実感しました。

H.O

  • 2009/06/02 |
  • 18:04 |
  • ファッション
  • admin |
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