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マリンコレクションの展示

神戸ファッション美術館 1階エントランスでは、
2月27日まで、神戸ファッション美術館資料室のコレクションから
マリンコレクションを展示しています。

上のとてもかわいい帽子。
かわいくおしゃれなだけではなく、制服ならではの機能性が兼ね備わっています。

例えば、帽子に付いている赤い毛糸玉は、毛糸玉の色で水兵の所属を表していて、頭周りに巻かれたリボンには戦艦の名前が入っています。
正面の帽章(写真右)は、所属や位ごとに変えられるようにフックなどで取り付けられています。

もともと海軍や水夫の物だった制服のデザインは、いつ頃から一般に普及するようになったのでしょう。

                        

1900年頃、海軍を誇ったイギリスで、少年・少女のファッションに水兵服のデザインが取り入れられるようになりました。
(日本でも戦前から少年・少女に水兵服のデザインが取り入れられ、現在も学生の制服にセーラーカラーが使われています。)

1954年にはクリスチャン・ディオールがパリの春・夏コレクションで、はじめて婦人服にセーラーカラーを用いたデザインを発表します。

さらに1972年、都会の公害から離れた自然に憧れたファッションが流行し、マリンファッションもその一つとして、広まってゆきます。

今ではすっかり定着したピーコートやダッフルコートも、もともとは船員や水夫が防寒のために着ていたもの。

ピーコートのダブルの深い打合せや、ダッフルコートの厚い毛織物素材に、フード、あごまで覆うデザインなどは、海の上での厳しい寒さと風を防ぐのに適していたのですね。

冬のアイテムであるコートのボタンなどに、碇(いかり)の模様を見かけることがありますが、これも海兵服にルーツがあるからなのだと、うなづけます。

展示では海軍制服の他に、マリン柄があしらわれたかわいい子供服や、すっかりファッションとして定着したダブルのコートも一同に展示しています。
制服の名残や、移り変わりもご覧頂きながらお楽しみ頂ければと思います。

神戸ファッション美術館 1階エントランスにて
09年2月27日まで

参考文献
新・田中千代服飾事典  (著)田中千代
日本海軍軍装図鑑  (著)柳生悦子

kaz

神戸ファッション美術館