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帯とコルセットの意外な関係!?

こんにちは。

神戸ファッション美術館の受付では、次の特別展示
「ポワレとフォルチュニィ展 ―コルセットをめぐる冒険―」
新しいパンフレットを配布し始めました。

現在の、「着物」展から「コルセット」展とは、ガラッと
雰囲気が変わるなぁ~と思っていましたが…
着物とコルセットの意外な接点を思い出しました。

明治時代に、日本でも洋服の受容が本格的に始まったとき、
男性用は公的な“制服”として、比較的すんなり普及し始めたの
ですが、女性用は同じ歩調では進みませんでした。

女性の洋装の普及が進まない一方で、今ではあまり知られて
いませんが、「和服を改良したらいいじゃないか!」という運動が
あったのです。

その理由としては、和服が運動に適さない、機能的でない
というものでした。新しい時代には、女性も運動をして
どんどん健康にならなくてはいけないのに、あのような幅広の
帯を締めていてはだめじゃないか!という意見です。

改良運動家や、教育家たちは、婦人雑誌などで帯の弊害を
熱心に説いたのですが、そのときに喩えとして出されたのが、なんと
「西欧のコルセット」と「中国の纏足」でした。
「日本の帯」と合わせて「世界三大悪弊」とまで言う人もいました。

幅広で胸高に締めた帯は、たしかに装飾的で運動には適しません。
でも、改良運動家たちが唱えたような、帯を廃止した
新しい着物は、あまりにデザインが斬新すぎて、人々には
受け入れられなかったのです。

現在の「華やぐこころ 大正昭和のおでかけ着物展」に展示されて
いる、数々の帯…
モダンなもの、シックなもの、ため息が出るほどの
古典柄などなど…。

わたしたちが今見る帯も、もしかしたら違う形になっていたかもしれない
と思うと、ちょっとおもしろい気がします。

紹介した「帯の弊害」については、明治期に刊行された婦人雑誌
『女学雑誌』『女鑑』『女学世界』『婦女新聞』などでちらほら
記事を見ることができます。いずれも復刻版が出ており、
大学図書館などに配架されていますので、
興味のある方はぜひどうぞ!

  • 2008/03/31 |
  • 10:04 |
  • ファッション
  • admin |
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